「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」という言葉を聞いた事があるでしょうか

スピリチュアル系に詳しい人なら耳にした事はあるかもしれません

生命を創造した、人知を越えた存在

といっても宗教の「神様」の話じゃありません

何を隠そう、サムシンググレートの名付け親は日本人で、遺伝子研究の第一人者、高血圧の遺伝子「レニン」のゲノム解読に成功し世界的にも有名な筑波大学名誉教授の村上和雄先生です

今回紹介するのは、その村上先生と精神科医の宮島賢也氏の共著

「どうせ生きるなら「バカ」がいい」です


・・・・・・・村上先生・・・鼻毛めっちゃ出ちゃってますけど大丈夫ですかね?

内容紹介
日本人よ、もっと自分に正直(バカ)であれ!

生きづらい現代人に贈る、科学と医療の権威による愛と癒しのメッセージ。

頭のいい人になるよう学校や家庭で教わり、効率のいい仕事をするよう会社から求められ頑張ってきた日本人。
しかしながら、いくら頑張っても「生きる楽しさ」がいっこうに得られないのはどうしてなのでしょうか?
私たちは、こんな世の中をつくるために、これまで一所懸命に生きてきたのでしょうか?
そして、もっと素晴らしく、より人間らしい人生を生きるには、どうすればいいのでしょうか?

そのヒントは「バカな生き方」の中に見出すことができると、本書の著者、村上和雄先生と宮島賢也先生は語っています。

では、どうして「バカな生き方」をすると、いい人生が生きられるのでしょうか?
そもそも「バカな生き方」とはどんな人生なのでしょうか?
「バカな生き方」を意識した場合、人生はどう変わっていくのでしょうか?

読むだけで、どう生きればいいか分からない、生きる不安が消えない、生きるのが辛くて仕方ない、何か新しいことをしたいけどうまく行くとは思えない、といった人生上の不安がなくなる一冊です。

生命の源とも呼ばれる「サムシンググレート(大いなる何か)」をも味方にするという、こんな時代を生きるヒント「バカな生き方」。ぜひご一読ください。

ってな感じで表紙のおバカな感じで明るく前向きな言葉が並ぶ本書

生き方や考え方を変えることで楽になる
本書にはそういったことが、短いエッセイ式に書き連ねてあります

この本は、お二人の専門にディープに突っ込むというよりもお二人からの励ましのメッセージのような内容です

交互にテーマにそって2ページくらいの短い文章を書いています

それだけに、内容的には深く掘り下げるものではなく、サラッと「~こんな考え方、生き方どうですかー?」みたいな読みやすいものになっています

まあ、これを期にお二人の著作などに興味をもったなら、次はどちらかの著作を読んでみるのもいいかもしれません

どれも、読めば少し気持ちがフッと楽になる



読んでみると二人には本書で伝えたい一貫したメッセージが読み取れます



病気は生き方を変えるチャンス

バカ


宮島先生は、ご自身「うつ」を経験され、回復まで7年を要したというだけあって、とても読者に寄り添うような優しい文体が心に残りました



本当にあるがままの自分が「いまの考え方、生き方は苦しい」と教えてくれているのが「うつ病」の症状なのです。つまり、症状は身体からの愛のメッセージではないでしょうか。



自分が何かの病気になったときには、自分に素直な生き方にチャレンジし、自分らしい生き方を選び直すチャンスなのではないでしょうか。

そもそも、人がなぜ病気になるのか、という所は西洋医学ではわかっていないといいます。
すべては病気になったあとの対処療法

宮島氏は、生き方そのものに病気になる原因がある、と言いたいのだと思います

オーバーペースで生きていたり、心配や不安、恐れや怒りに満ちた生き方をしていたのかもしれません。
いろんな「こうあらねばならない」に縛られ、心身が不調になり、薬に頼ってきたのかもしれません。
しかし、そのような状態は、本来は健康であるはずの人間の在り方とは真逆の生き方です。
ですから病気はこれまでのおかしな生き方を変えるチャンスなのです。
実際、患者さんの中にも、「うつ病」がきっかけで、自分の人生に対する意識や考え方を変えることができ、病気に感謝している人も少なくありません。

宮島氏は、一貫して「病気は生き方を変えるチャンス」ということを繰り返しのべています

何を隠そうぽんちょも「うつ」を経験してそれまでの考え方を大きく変えました

もし、あのとき「うつ」になっていなかったら、もっと苦しんで大きな病気になっていたかもしれませんし、最悪自殺してしまったかもしれません

それは、身体や心が自分自身に発するメッセージだったのかも知れないと今は思います

いつも将来のことばかり心配して、今を犠牲にし危機感を煽って自分を追いつめ、無理な努力をして生き残りの競争に勝ち残ることばかりを考えていました

穏やかさや、ゆったりした考え方というもの、今の自分を受け入れ、今だけを見つめる生き方というものにシフトするためには「うつ」が必要だったのではないかと思います

宮島氏はこのように書いています

もし、うつの症状が出なければ、自分で気づかないうちに、心身にダメージを受けてしまい、過労死や自殺にまで追い込まれていたかもしれません。
そうなる前に自分を守ろうと、自分の内側から教えてくれているのが症状なのです。
精神的にきつい、どん底だなと感じたら、まずは自分がラクになる解釈を選び直すことをおすすめします。

「ラクをしてもいい」と思うこと、「ラクでいること、ラクをしている自分を許す」ということ
これ、意外とぽんちょ「うつ」になるまですごく抵抗がありました。
もっと自分を追い込まなきゃ、もっとキツい努力をしなきゃ、頑張らなきゃと、ラクをすることを拒絶していたんです
ホントにうつにならなかったらどうなっていたことか・・・

もう一つ、「ああ〜わかるわ〜」と思う言葉がありました



仕事はつらいもの、楽しんではいけないものという思い込み

バカ


どうも日本人は「仕事を楽しんではいけない」という観念が強すぎるのではないかということです。
「仕事は楽しんでやれるような生易しいものではない」
「給料は我慢料のようなものだ」
学校の勉強でさえ生きていくことは辛いものだという考え方を刷り込んでいる場合があります
観念で縛られていると、その通りの生き方しか出来なくなってしまいます

これらは西洋の労働観だといいます
「禁じられた果実」を口にしたアダムとイブが、楽園から追放され、貧しい土地を耕して生きて行かなければならなかった「罰」としての労働
労働をあらわす「レイバー」という言葉も、元はラテン語の「ラボール(重たい荷物を背負って歩く事)に由来しているということ



それに対して、日本人が昔から持っていた労働観は、「はたらく=傍をラクにする」という言葉に表されるように、もっとおおらかで尊いものでした。

これは、かなり根深くぽんちょの中に根を下ろしてしまっている観念です

ぽんちょの親は自営業をしていたこともあり、働く姿を毎日目にする事が出来ました
バブル経済の頃でもあり、朝から夜遅くまで働き、父親は仕事に関して
「仕事場は戦場だ」とか「弱肉強食」とか「現実は甘くない」ということを声高に誇らしげに言っていたものでした

やっぱり今でも「仕事」は楽しいものじゃない、どんなに好きな事であっても「仕事」になったら楽しめない、そんなふうに考えてしまう自分がいて

それが、何か自分にブレーキをかけているような、そんな不完全燃焼感みたいなものが、いつもつきまとっているのも確かです


さて、一方の村上先生の方はといえば、やはり遺伝子に絡めた話が主になります

「笑い」が「遺伝子」をオンにする

バカ


「笑い」という「良いストレス」によってオンになる遺伝子を発見したという村上氏

糖尿病患者に2日間同じ食事で同じ生活を送ってもらいました
違いは「笑い」の有無
一日目は昼食後、大学の先生による専門的な講義(難解で退屈なもの)を受けてもらい、二日目は当時人気者だったコンビの漫才で、本当にお腹がよじれるほど笑ってもらいました。
すると、一日目の講義後は患者さんたちの平均血糖値が123ミリグラムも上昇したのに対し、二日目に大笑いしたあとは、平均77ミリグラムに抑えられたのです

また、50歳で強直性脊椎炎という難病を発症したアメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズ氏の例を挙げています

医師から「全快の可能性は500分の1」と言われたノーマン氏

しかし彼は、その言葉に対して「医師に見放された」と思うのではなく「何もかも医師に任せきりではよくない。自分でなんとかしよう」と考えたのです。
そこで、彼は処方された薬をすべてやめ、これからの人生については「明るいこと」だけを考えるようにしたのです。そして実際に自分の容態をよくするために、「笑う」ということを積極的に取り入れていったのです。

すると笑った前と後では明らかに体に感じる痛みが減少し、血沈検査でも数値が改善されたのです。
2週間後には歩いて退院できるようになり、数ヶ月後には職場復帰まで果たしたのです
副作用のない「笑い」という薬の研究は、これからもまだまだ広がっていくことでしょう

ぽんちょ、何より「これからの人生について「明るいこと」だけを考える」という所に、ちょっと妙に感心してしまいました
思考ってなかなか思うように自分でコントロール出来ません
悪いことがあったり、体調がよくなかったりすれば、反射的に良くないことやネガティブな思考に陥り勝ちです
でも、あらかじめ「これからは明るいことだけ考える」って決めてしまうのは、ありかもしれないと思ったんです
決めたからって、悪い思考が浮かんでこなくなるわけじゃないでしょう
でも、そういうときに、無条件に「明るいことだけ考える」のだから、といって思考を断ち切る
無条件、ってところがいいな、と

このノーマン氏の体験は「笑いと治癒力」(岩波書店)というタイトルで書籍になっているそうです

そして村上氏もやはり心や考え方と病気の関係について、言及しています



「病は気から」というのは気のせいではありません。実際に自分が事実をどう受け取るか、どう感じるかによって、病気の遺伝子をオン/オフにしているのです

ある不眠症の患者の例を挙げて説明します

医師から「一度に5錠以上服用すると、体の調子を崩します」と渡された睡眠薬を、あるとき一度に50錠飲んでしまった
するとやはり体調を崩し、あまりの苦しさで意識朦朧としながら病院に運ばれました

その時医師が「実はあの薬の指示は間違いでした。あれは何錠飲んでも体には負担になりません」と言ったそうです

すると男性はとたんに元気を取り戻し、そのまま歩いて帰ったそうです

この話はプラセボ効果(偽薬効果)の逆パターンといったところでしょうか

5錠のところを間違えて50錠飲むって・・・どんだけうっかりだよ!と突っ込みたくもなりますけど、これは心理的な思い込みが体に作用するという事例です



日頃から何かにつけて「自分はダメだ」と自分に対して否定的な生き方、考え方をしていると、いい働きをする遺伝子がオフになり、病気の遺伝子がオンになってしまいます



思い込みでもいいので、「自分は大丈夫」「生きているだけで丸儲け」とバカになって信じてみてください

でました、伝家の宝刀「生きてるだけで丸儲け」!
むりやり「バカ」でまとめた感もありますが・・・


と、しかし、読みながら若干の意地悪さをもって言わせてもらいますと正直のところ、ガツンとくるほどのことはなく、むしろ「変えれば楽になることはわかった、けど、どうやったら変えられるのか?」という思いがずっと付きまとっていました

あなたはこんな風に考えていませんか?もっとこう考えてみれば楽になりますよ、と

しかし、そういう自分を苦しめる認識をしていることは重々よくわかっているんです
わかっているのに、無意識的に反応してしまう
その度に、表面的に何を言おうが考えていようが、自分の奥底には別の認識が横たわっているのを感じずにはいられません

これは中々の存在で、何が原因でそこに居座っているのかは知りませんが、服を着替えるように簡単に変えられるものではないというのが、長年の経験から感じることなのです

まして、このように軽いエッセイ風に綴られた言葉くらいではいかんともしがたい

まったく無自覚に苦しんでいる人には、それなりに楽になることもあるかもしれませんが、ぽんちょのようなベテランにはちょっと物足りない感があります

具体的にどうするか、ということでは宮島氏がいくつか例をあげています


潜在意識は肯定的なものに変えることができる

バカ



なぜかわからないけど、あることに反応してしまう。意識していないのに、イライラしたり悲しくなったり、恐怖を感じるというのは、「潜在意識」が知らず知らずのうちに働いているからです

しかし、潜在意識は3週間で変化すると言われているらしいです!
ホント?!
それは初めて聞きました

その潜在意識を変える方法として宮島氏がおすすめしているのが
「アファメーション」
自分自身に対して、肯定的な言葉を使うこと。

出ましたか・・・アファメーション

いや、何度か聞いたことはあります
簡単にいうと自己暗示、ですよね

でもぽんちょ、ちょっと懐疑的なんですよね〜

だって自分で自分に肯定的な言葉をかけても、その時点で「本当は違うけど」って自分が思っていたとしたらそんなに効果があるものですかね?

しかし、宮島師は「うつ」で苦しんでいた時に実践して半年で自分を肯定的に捉えられるようになったと言っています

う〜ん・・・本当なのかな

ちょっと宮島氏の著作を読んでみたくなりました
まだ懐疑的ですけど・・・

それと、もう少し具体的なものとしては「食事療法」をあげています

以前は缶コーヒーやコーラなど、糖分のたくさん入ったものを口にしていたという宮島氏
「低血糖症」になっていたんだそうです
精製した砂糖が多く入った飲み物を摂取すると、血糖値が急激に上がって、一瞬だけやる気になりますが、インシュリンの働きで血糖値が急降下します。
そうなると体がだるく重くなってやる気も低下するのです。
頭痛やイライラ、慢性的な疲労感、不眠、のどの詰まり感、不安感、集中力の散漫などの不定愁訴が現れるのです

私が試みたのは「ナチュラル・ハイジーン」
一日に果物を4種類、野菜などの植物性食品を9種類、あとは玄米

だそうです。

これによって睡眠の質がよくなり、体重が数ヶ月で20キロ減少し、エネルギーに満たされて自分を肯定的に捉えることが出来るようになったそうです

食事もやっぱり重要なんですね

ぽんちょ、最近腸に興味があるのですが、(心と腸の関係性について)食事はダイレクトですからね、やっぱり。

そして最後には両者とも「目に見えないものを信じる」ということの大切さを説いています

村上「現代人は賢さを身につけ、目に見えるものだけを効率よく扱うようになり、無駄と思えるものを排して生きるようになりました
しかしその反面、そうした物差しですべてを測る世の中や生き方に「居心地の悪さ」「つらさ」を覚え、何をやっても楽しいとは思えない、本当は何がやりたいのかわからないという人も増えています」



宮島「目に見えるものだけを追いかけて競争し、それらを人よりも増やしたり、人と比べて評価をしたりされたりしても、その先に本当の幸せはありません。見えないものの中にこそ、人間の本当の幸せはあると思います」

目に見える、お金、仕事、肩書き
それらを得るための競争

でも、本当は一人一人が目に見えない、形にもならない「心」を持っている
それは、例えなにもしなくても、何も生み出さなかったとしても、そこにあるだけで価値のあるものだ
僕は、あなたは、そのままで価値がある

だから、自分に素直に、人の目を気にしすぎることなく、遺伝子がオンになる生き方、魂が喜ぶ、本当に自分が求める生き方をしよう

そんなメッセージが込められた一冊です(ぽんちょ解釈)

本を読んで、その通りに自分が変わるなんてことはないかもしれません

でも、読んだとき、ほんの少しの間だけ「よーし、オレも人の目なんて気にしない、自分の好きなことを好きなようにやるぞ!」なんて年甲斐もなくその気になってみたり

日々の日常に埋没すれば、そんな思いはどこへやら、いつも通りに戻ってしまったりもするんですが

そのいつもの日常にほんの少し「隙間」を開ける

その隙間が大事なのではないかと最近思うようになった

ふと、日常の自分から離れる
日常との隙間
日常の思考との隙間

この瞬間に、違う道への入り口があるんじゃないか?
そんな風に思うには、近すぎるとダメで、少し距離を取らなければ見えないこと

日常と日常の間に隙間を作る

その隙間に、ひらめくこともある

変わっていって、それになれればまた、それが日常

そしたらまた、隙間を作る

隙間は、軌道修正をするために必要なのかもしれません


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