先日読んだ、村上和雄氏との共著「どうせ生きるならバカがいい」という本
参照記事【ブックレビュー】楽しく生きるため「バカ」になれ!byサムシング・グレート )
その時、宮島氏を初めて知ったのですが、その文体や考え方がよかったので、宮島氏の本を借りてみることにしました


「うつ」になる人と、ならない人、どこが違うのか。自らが患者であり、治療者でもある精神科医だから知りえた、うつになる人の意外な根本原因とは?薬を使わずにうつを治す、著者独自の実践法とは?日本人の一〇人に一人が「うつ」といわれる今、これだけは知っておきたい。

ご自身がうつで苦しんだ経験をしているだけに、言葉のひとつひとつに、相手を思いやる気持ちが垣間見えてとても好感が持てました
やっぱり、うつ病になってしまっている時って、藁にもすがる気持ちでいろいろなことを自分なりに調べようとしたりするんですよね
それこそ、すぐに病院やカウンセリングに行ける人以外にも、病院に行くことも出来ず、自分一人で悩んでいる人ってたくさんいると思います
そんな時、精神科医で、なおかつ自身もうつ経験があってそこから立ち直った人の経験談というのは、とても希望になると思うんです


薬でうつは治らない

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今回読んで初めて知ったのが、精神科医はカウンセリングをしないということ

精神科医は、患者さんから症状を聞き取り、標準的な診断基準にあてはめて診断をして、病気に応じて投薬をします。
医師は、患者さんの症状に加え、仕事や家族関係についてまでは聞きます。しかし、うつの原因になっている考え方や人間関係にまでは踏み込みません。

これが、精神科医の仕事なんだそうで、カウンセリングなどは臨床心理士が別に行い、完全に仕事はすみわけがされているそうです
どうりで、ぽんちょが心療内科を受診したときも、ろくに話も聞いてもらえず、症例を聞いては、じゃこの薬、それならあの薬と、やたらと薬を処方しようとしたわけです
いや、そもそもそういうものなんですね
てっきりぽんちょ、カウンセリングがメインなのかと思っていたので、すぐに薬を処方しようとする医師に納得がいかずすぐに通院をやめてしまいました

精神科医は、いろいろな専門医のなかでも、とくに薬好きです。
確実にいえることは、現在多いのは、人間関係や考え方が原因でうつになった人たちであること。
そのことからも、薬ではうつは治せません。
抗うつ薬を使うのは対症療法であり、根本的な治療ではありません。

精神科では「セロトニンの異常がうつを引き起こす」との診方に立っていますが、それはあくまで仮説です。
(抗うつ薬の)代表的なものに「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)があります。セロトニンにアプローチする薬はほかにもさまざまありますが、要するに、脳内のセロトニンを増やすのが目的です。セロトニンが増えると、心が落ち着くし、やる気も湧いてくると言われています。



うつは、現在はセロトニン仮説がまことしやかに喧伝されています。仮説に過ぎないのに、真実であるかのように伝わりはじめています。


でましたSSRI
ぽんちょも処方されて一時飲んでいました
飲むと、頭がボーッとして、軽く酔っぱらったような感じになって感情的に鈍くなるような感じがしたのを覚えています。
 
それにしても、セロトニンが欠乏するからうつになるっていうのは仮説に過ぎないんですね・・・ぽんちょ自分でやっぱりその当時いろいろうつについて調べたりして、すっかりそれが原因なんだと信じきっていました
だから薬を飲んでセロトニンを増やすというのにもすんなり納得して飲んでいたわけですけど・・・
 
でも、あとで誰かが言っていて気がついたんですけど、脳内のセロトニンが不足しているっていうけれど、その肝心の脳内の検査なんて、一度もしたことないんですよね・・・
脳内の状態がわからないのに脳内物質に影響を与えるような薬をそんな簡単に投薬してしまっていいんでしょうか
さらにこのSSRIには副作用があることが知られています



不眠、不安、焦燥感、易刺激性(音、接触など、刺激に過敏になった状態)、衝動性の亢進、躁状態、自傷・自殺の念虜が高まることなどの副作用が報告されています。

そういえば、飲むとなんだか光がまぶしくて目がチカチカしたような・・・あと吐き気とかはありました
薬飲まなくなって数週間あとくらいから猛烈に躁状態に突入したんですが、あれもやっぱり薬の副作用かなあ


うつになる根本の原因は「親子関係」?
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うつになる直接のきっかけは「リストラや経済的破綻などの社会的要因(社会的ストレス)や、「職場や家庭の人間関係によるストレス」です。
しかし、その基盤の多くは、親子関係にあります。
「どういう親であるか」、そして「親にどういう育て方をされたか」によって、うつ病になりやすい人が作り出されます。 
特有のこととして、否定的な考え方をします。
自分を価値のない存在とみなします。
親にしかられ続けた子は、自分を否定し、自信が持てなくなる
自己否定の観念が強い人間が成長して、社会へ出るとどうなるでしょうか
逆境に置かれたとき、何もできない自分に対し、強く自分を責め、自責の念ばかりにとらわれるようになります。


自責や自己否定の強い人は、自分のことが嫌いです。うつになりやすい人は、自分を嫌いなことも特徴のひとつです。


親子関係が根本の原因と、ここまではっきりと言い切っているのは意外でした。
著者自身が、いわゆる「学歴至上主義」みたいな母親に育てられたことが、自己否定の強い人格形成に繋がったと語っています

ぽんちょはと言えば・・あまり子供の頃に記憶に刻まれるほどキツい育てられ方をした覚えはないんですけども・・・確かに父親とは思春期の頃まともに会話ができなくて、話すだけで体が緊張してしまう、声が小さくなってしまう、ということはありました
 
母親は心配性で、過保護なところがあったかもしれません
まあ、ちょっとわんぱくでいたずらが過ぎてしまうことが多々ありましたので、よく叱られていたのは覚えていますし、褒められたという記憶はあまりないかも・・・
 
夫婦仲も一時期は壊滅的に悪く、家族間での会話はほとんどなく、思春期には母親の「うちは家族みんなバラバラだ」という名言が飛び出しました

と、まあ確かにいろいろ問題はあったのかも知れませんが、意外と周りに聞いてみるとやっぱりそれぞれ何か問題がある家庭っていうのは多いですし、親の育てられ方に関しても、不満のある人の方が大多数じゃないですかね・・?ぽんちょの周りがそうなだけ?

それでも、そこからうつになる人とならない人もいる
親は、自分が親に育てられたように、子供に接すると聞いたことがあります
ですから、まあ、親もきっとそうだったんだな〜、と
もっと言えば遺伝的要因も大きいんじゃないかと個人的には思っています

とにかく、「うつ」になりやすい人は、自己否定感が強い、ということです

ぽんちょもやっぱり自己否定感が強いです
その自信のなさが、ある時は自分をすり減らす「努力」に繋がり、行動の原動力になるものの、結果が出なかった時、その反動で自分を責め「うつ」状態にまでなってしまいました


宮島氏は自身のうつを治した方法を3つあげています

  • 考え方を変える

  • 食生活を変える

  • 人間関係を変える

それぞれ、宮島氏の体験や患者を治療していくなかで成果のあった方法が書かれています
今回は、その中でも最も大切だと宮島氏が考えている「考え方」について、いくつか紹介してみたいと思います。


うつになりやすい「考え方」を変える
ショーポンチョ




「うつ=悪い」と思うのをやめてみませんか。うつは、考え方と生き方を変えるチャンス。症状は、考え方や生き方が苦しいことを教えてくれます

ぽんちょはやはり「うつ」状態になってしまった自分を恥ずかしく思っていました。自分はこんなに弱かったのか、情けない、と親しい友人にすら本当の心の状況を打ち明けられず、もちろん親にも助けを求めることができませんでした。

しかし、このように「うつ」は心から自分へのサイン、メッセージである、生き方を変えるチャンスなんだと捉えてみれば、もっと違った対応ができたかもしれません

いまは、その意味がわかります。

自分を苦しめる考え方から、楽にする考え方へ
うつになっている人は、自分を苦しめる考え方に陥っています
それはこれまで述べてきたように「自分はできない。自分はダメなんだ」という考え方で、それが固定観念になっています。
うつ状態は「苦しい考え方をしていること」を、私たちに教えてくれているのです。
自分を楽にする考え方に変えると、うつ状態から抜け出ることができます。

日本人はうつや自殺が多いと言われます
その根底に「自己否定感」が強い人が多い気がします
それは日本人の文化や民族性に染み付いた特性でもあるのかもしれません

自分大好きで、自己肯定感満載であることよりも、謙虚であることが好まれる
自分より他人や組織を優先することが評価される
教育にしても、成功を手放しで褒めたたえるよりも、出来なかった失敗を追求してしまう
厳しさ、礼儀正しさ、しつけ、という美観はまだまだ根強い
しかし、それが自己否定感に繋がっているような気がします

それが例え日本の社会通念であったとしても、うつになり、苦しみ、自殺まで考えてしまうくらいなら、捨ててしまってもいいとぽんちょは思います

もっと、楽に生きたっていい
もっと楽に考えたっていい

自分自身がうつになってから、そのように自分の考え方を変えてきました

潜在意識を変える自己暗示の方法
アファメーション
「アファメーション」は、肯定的な言葉を何度も唱えることによって、潜在意識に働きかけようとします。
顕在意識と潜在意識を比べて、どちらが私たちの思考や言動に影響するかというと、潜在意識のほうが強く影響すると考えられています。
その潜在意識を変えるために役立つのが、「肯定的自己暗示」という方法です。

朝、目が覚めたときに、肯定的な言葉を嬉しい気持ちで唱えればよいだけです。
朝、目が覚めたばかりの頭がボーッとしているときは、顕在意識のブロック(しばり)が外れているため、潜在意識に働きかけやすく、潜在意識に言葉が入りやすいからといわれています。

僕の場合、「自分は、自分を愛し、自分を信じている」とか、「自分は、自分自身の最大のファンである」などの言葉を唱えました。
ただ唱えるのではなく、自分の心に向かって、喜びの感情を込めて、言い聞かせるようにすることが効果を上げるコツです。
潜在意識は3週間で変わるといわれます。僕は、この肯定的自己暗示を毎日つづけていたら、半年後には、自分大好き人間になっていました。

アファメーション、ぽんちょは試したことがないんですけれど、元格闘家の須藤元気氏なども日々に取り入れていると聞いたことがあります
3週間で潜在意識が変えられるというなら、ダメもとで試してみる価値はあるかもしれません
ぽんちょも最近、寝起きにやってみるようにしています。

「仕事はつらい」という考え方を捨てよう
「仕事は楽しんではいけない」という観念を持っている人がいます。僕は、引きこもりの人たちとの交流で、そういう考え方があることに気づきました。
子供は親の背中から学びます。親が「仕事は厳しいもの。楽しんでするものではない」という考えの持ち主だと、それを子供に教えずとも、同じ観念が子供に植え付けられます。
日本人には昔から、「仕事は楽しむもの」ではなく、「つらいもの」「つらくて当然」という観念があるような気がします。

「仕事はつらくて当然」という観念にしばられていると、いくら好きな仕事についていても、義務的に働き、「忙しい、忙しい」「○○しなくちゃ」となり、やがて好きだった仕事をしていることにもストレスを感じるようになります。
「仕事は楽しんでするもの」とか、「仕事は楽しんでいい」などと考え方を変えると、心が楽になります。

仕事に対する考え方もぽんちょは、どうしても「つらいもの」という観念が抜けません、というより、このように改めて言われるまでそれが当たり前だと思っていました。
つらい、厳しい、というのは確かに仕事の一側面ではあるかもしれません
しかし、他の面だってあるはずです。
ところが、自分が始めから仕事はつらくて厳しいもの、という観念にしばられていると、別の一面は見えてこない。いや見ようとしないのかもしれません。
人は自分の思う通りのものしか見えない、と聞いたことがあります。
「仕事は楽しんでもいい」
この言葉はぽんちょ、すごく心に残りました

明かり
 

宮島さんが一貫しておっしゃっていることは、うつは心からのメッセージということ

だから対処療法の投薬では根本が解決されず、再発しやすい

今までの生き方、考え方を変えなければ治らない

逆に、それは生き方を見直す、変えていくチャンスではないかと書いています

うつの捉え方として、チャンスという前向きな発想は、とてもいいなあと思いました

なぜなら、うつになってみると、どうしても自分を「弱い」「情けない」とつい責めてしまいがちだからです

そうではなく、何か今までの考え方、捉え方に無理があるので軌道修正を促す機会、と捉えれば、それだけで楽になります。

病気も、同じような側面があると思っています
腰痛なんかも、いくら調べても痛みの原因がわからない、ところがストレスのない生活に変えたら嘘のように痛みが消えるなんて話をよく聞きます

病気は体からの無言のメッセージなんだと思います
体や心の発するメッセージに、耳を澄まして、心地いい人生を送りたいものです


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