本日のぽんちょのオススメ
たまたま、辻信一さんのコラム集「よきことはカタツムリのように」という本を読んでいたら、その中に「リトルフォレスト」という映画が紹介されていた
五十嵐大介さんのマンガが原作の映画で、先日1話だけ無料で読んだんだけど、不思議な空気感のある作風で好感が持てた
さっそく調べたらAmazonプライムで配信されていたので、2本の「夏・秋」編と「冬・春」編を数日かけて鑑賞
東北の田舎で1人、自給自足的な生活をするいち子
ひたすらに、淡々と、季節の自然の素材を、コツコツ、コツコツと手間暇かけて、加工
ジャムを作ったり、パンを焼いたり
魚を獲って、山菜を採って
田植えして、稲を刈って
コツコツ、コツコツ
都会育ちの俺「うわー大変だなー、面倒くさいなー」と思わず声が出てしまう
すごく手をかけて、時間をかけて、出来上がったものが、ほんの少しで、食べたらあっという間になくなってしまったり
生産は大変なのに、消費の、なんと呆気ないこと
この、自給自足の過程は、昔の生きる知恵
自然のものを、どうやって長く保存できるか
実用的な面と
どうやったら、美味しく食べれるか、というクリエイティブな工夫
「食べる」という目的だけにフォーカスすれば、作る過程は、ただ「面倒くさい」だけのものになるだろう
でも、映画の中には、その素材を、どうやって食べようかと、創意工夫するシーンがある
それは、目的のための過程
効率を優先すれば、過程をいかに速くするかってことが大事になる
その果てに、過程をお金で買って、消費だけを楽しむ生活もある
たくさん、消費することが「幸せ」って信じ込まされて来た
たくさん消費することが、「楽しい」ことだって
だから、生産する過程に「慣れてない」んだ
だから、大変だ、面倒くさいっていう思いが最初に来る
僕らは、あまりにも効率化されて、過程をすっとばした消費に慣れすぎてしまったせいで、コツコツと手を動かしてものを作る、という忍耐力を失ってしまった
いや、自分たちで「作れる」ということさえ、忘れてしまっているのかもしれない
本当は、僕たちは飢えている
ただ、与えられて消費するだけじゃなく
自分たちで、食べ物を作る
ものを作る
暮らしを作る
作ることに、飢えている
映画のストーリーは、また別のテーマを持っているけど、僕はそれよりも、淡々と「作る」いち子に、そんなことを感じました
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