今回のぽんちょのおススメ

フルサトをつくる〜帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

暮らしの拠点は1か所でなくてもいい。
都会か田舎か、定住か移住かという二者択一を超えて、「当たり前」を生きられるもう一つの本拠地、“フルサト"をつくろう!
多拠点居住で、「生きる」、「楽しむ」を自給する暮らし方の実践レポート。


都市と田舎を自由に行き来しながら、次々と楽しい事を生み出している、僕とほぼ同世代の著者2人
伊藤洋志さんの本は前作「ナリワイをつくる〜人生を盗まれない働き方」を読んでいましたが、「日本一有名なニート」の異名を持つpha(ふぁ)さんの本は以前から読みたいと思っていてようやく読むことが出来ました
読んでみて文体から伝わる力の抜けたスタンスが、なんでもフットワーク軽く行動する秘訣かなぁなんて思いました


新しい「フルサト」とは・・・
 明かり

ゆるい繋がりの共同体
つまり、「地元の人」「移住した人」「時々来る人」が混在する集団のこと
人は適度に循環することで、硬直することなく、心地いい繋がりが構築できるという

家族ほどの縛りはなく、人の多すぎる都会の、一度きりの繋がりでもない

最近、同世代やもっと若い人たちを中心に、こういった「ゆるい共同体」の話を聞くようになった
シェアハウスなどがいい例だろう

以前から僕も関心があった
いや、自分がやるとなると、他人と同じ空間に住むというのは正直少し、いや、かなり抵抗があるような気がするけど、そういうハードルをポンと飛び越えてしまう新しい感覚を持つ人たちが増えて来ている

結婚しない、とか、少子化とか言われて久しい
考えてみれば、家族というコミュニティはどんどん減っているわけだから、こういう家族に変わる新しいコミュニティを自分たちで作るということは非常に理にかなってるとも思える

「ナリワイ」仕事

怒り


ナリワイ、とは
 


「個人レベルではじめられて、(中略)生活と遊びの中から年間30万円程度の、他者と競争しない仕事を複数つくり、生計を組み立てていく方法論」(ナリワイをつくるより)

お金儲けは三番目くらいに
楽しく、人との繋がりを作る、これが田舎でナリワイをする時に一番大切なこと
お金が一番になると、忙しくなって疲労する
丁寧な仕事は心の余裕が大切、とのこと

やっぱり、効率重視、スピードと量産の世界では、なかなか心の余裕を持った仕事なんて出来ない
家賃や物価の高く競合の多い都会ではなかなか出来ないことが、田舎なら出来る

年収と自給収

単純に年収で計るのではなく、どれだけのことを自給できるかを合わせた収入
収入が100万円でも、200万円分の価値があることを自給できれば、300万円の収入と同じになる、という考え方
この考えに立てば、単純に都市と田舎の収入が生活の格差ではないということになる

ナリワイは、自給の延長

パン屋なら、自分の食べるパンを作りつつ、多く作った分を売る、というような感覚
ビジネス路線に乗せると、手間暇かけてやってると、設備投資や広告、人件費と元手がかかり、大きく利益を上げなければならなくなり忙しくなる

なんでも軽く始められるというのはメチャクチャ楽しそうだ

人を介して、頼みごとをすると、車がただで手に入ることもあるという
ネットは人を直接繋げる
間に人が入るから価格は高くなる
それは実際に家探しをしてみてよくわかった。
不動産屋を間に入れると高くつく。自治体がやっている空き家バンクも実は不動産屋が管理している物件が登録されていて、そういう地域の物件はほとんど市場価格と同じくらい高かった

交換=経済
お金じゃなくても、ものじゃなくても、交換されれば経済、という考えは面白い
循環こそ経済

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ものを買うにしても、その会社がどこの会社なのか気をつけてみよう
出来るだけ地域で循環を、というようなことを考えていると、お金を使って消費するにしても有意義な気がしてくる

ナリワイについての読んでみた感触
例えば、陶芸なら、陶芸教室とか堅く考えずに、陶芸やってるからだれか一緒にやりませんか?といった程度でいいのかもしれない
それが、ナリワイの第一歩

熊野で起こっていることに興味津々
廃校となった小学校を改装したbookcafe kuju、パン屋むぎとし
私設図書館、山の学校、えんがわ
読んでいるだけでワクワクするような、次から次にアイデアを形にしていく彼ら

楽しく生きる、ってこういう事なんだろうな
自由に考えて、遊び感覚で、楽しんで、自分たちで、何かを作り出していくっていう「手応え」
ただ、お金のために生きたいわけじゃない
ただ、楽に生きたいわけでもない
何もないのに、変化を恐れて守るだけの日々じゃなく
変わる事を怖がらずに、変わり続けるくらいの気持ちで、切り開く
悩む暇があったら、行動する
悩むなら、失敗したらどうしようって事じゃなく、どうやったら出来るかってことで悩みたい
目的を、見極めよう

まとめ

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フルサトは、そこに帰ればなんとか生きていける、セーフティネット
ゆるいつながりの仲間がいる
ひとが少ないから、いるだけで資源になる
場所が余ってるから、元手なく何かを始める場所が手に入る
新しいことを、金をかけずに始められる
お金がかかっていないから儲からなくてもいい
楽しいことを、自分たちの手で、作る

たぶん、この先はもっともっと目まぐるしく社会が変わっていく
その変化のスピードに振り落とされないように必死で追いかけるのもいいけれど、もっと地に足ついたナリワイ、フルサト、人との繋がり、もっと人としての原点に戻るという、もう一つの流れに乗ってみる方が面白いんじゃないか











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